サービス企画の作り方　その5 業界トレンド

前回は具体的なProblemが見えてきたところまで書きました。このProblemに対してSolutionを考えていくわけですが、そのときに重要なのが、業界トレンドです。

言葉としてのトレンド

業界トレンドがなぜ大事か。それは考えるよりも感じる方が早いでしょう。たとえば今回考えているサービスを以下のような２パターンで紹介したとします。

１「あなたのファッション問題を解決する、全く新しいファッションポータル登場。」

２「あなたのファッション問題を解決する、全く新しいソーシャルファッションサービス登場。」

なんか１って古く感じないですか？「ポータル」という言葉自体は「玄関」という意味なので汎用的に使えるワードなのですが、WEB業界でポータル、というとYahooやgooやMSNなどの、いわゆるWEB黎明期に出てきたサービスのイメージもあるんですよね。つまり、古い。一方、２の方はどうでしょうか？一昔前は、ソーシャルってサービス名に入れるだけで出資募れたはず（笑）そのくらい「トレンドワード」だったんですね。

サービスとしてのトレンド

言葉の流行だけでなく、サービスとしての流行もあります。たとえば１件ずつちゃんと文章で送っていたメールが廃れ会話形式で見れるLINEに取って代わったり、掲載料を支払って求人を載せるアルバイト情報誌が廃れて成果報酬として支払うジョブセンスが伸びてきたり、匿名性のmixiが廃れて実名性のfacebookが流行したり、などなど。

サービスとしてのトレンドって、つまり世間一般で受け入れられる価値観に近いものだと私は思っています。今後は飲食店の媒体も掲載料主流から送客数ベースの成果報酬型になっていくんじゃないでしょうか。食べログとかはそっちに重点を置いているように見えますよね。O2Oと呼ばれているサービス群も、基本的にオンラインからオフラインに送客した数ベースでの成果報酬型になっていくと思います。最近楽天に買収された「スマポ」とかもまさにこの路線ですよね。

業界トレンドを踏まえて、ファッション業界の課題を解く

そこで、今回トレンドの一つとして取り上げるのは以下のサービスです。

実名Q&Aサイト「QIXIL」

実名グルメサービス「retty」

実名というトレンド。facebookからの流れでトレンドとして増えてきてるのは間違いないです。なかなか良さげ。このトレンドに乗ると、「どんな服を着たらいいのかわからない」「自分が買うべき服がわからない」という課題はどういう解決策となるか。次回、Solutionをまとめていきたいと思います。

 

 

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