企画職の企画と、開発職の企画の、違いの原点
エンジニアの企画はしょぼい?
エンジニアの企画がなぜショボいのか、というのは先日記事にされていましたが、優劣ではなく、なにが違うのかについてちゃんと整理しておきたいと思います。
上記のエンジニアの企画がしょぼいという記事では、しょぼい理由として「実現可能かどうか」のフィルタを作ってしまうから壮大な企画が出てこない、とのことでした。もちろんそれはごもっともだと思います。作ることに責任を持つ以上、自分で実現できないことを言い出して、でも作れない、なんてことになったら最悪ですからね。似たような話で、例えば都内から群馬あたりにスノーボード旅行に日帰りで行ったとして、やっぱ運転手は無理できないですよね(笑)帰り際に温泉寄ってご飯食べてかえりたいですけど、そんなことしたら確実に居眠り運転で事故りますってば。それに比べて運転手以外の自由さたるや、うらやましい限りです。
では、自分で実現可能かどうかは置いておいて、自由に発想するとしましょう。そのときに出てくる企画の色味の違いの原点は何なのか。
人生中3で終了説(笑)
私が尊敬している人で、箭内道彦さんというCMのクリエイティブディレクターがいます。博報堂出身の広告クリエイターで、彼の本を始めて読んだときに、広告の中に「本物」を追求する姿勢にすごく共感し、それ以来ファンです。その彼の考え方におもしろいものがあります。それが「人生中3で終了説」です(笑)
中3までに見たもの聴いたもの感じたものを、人はずっと引きずって生きていく。
時には証明しようとし、時にはなぞり、時には否定し、時には逃げ回って、生きていく。
15歳以降の人生は、長大なアンコールである。
さすがに15歳は若過ぎだろ、と個人的には思っていますが、20歳前後くらいなら理解できます。年齢で区切るというよりは、世の中に対して自分をアウトプットし始めるまで、に経験したことをその後の人生でアウトプットし続けるんじゃないかな、と。
企画というアウトプットには、20歳前後までの経験が影響を与える
たとえば普通に中学高校、大学、会社員、なんていうフツーの人生の場合、大学までは基本的に受け身です。もちろん研究論文とかを自発的にテーマを決めてやった人はその時点でアウトプットを始めていると思いますし、逆に社会人になっても言われたことしか仕事してない人は、もはやアウトプットの機会すらないかもしれません。ただ一般的には、社会人になるための就職活動で自己分析をして初めて、自分という人間にちゃんと向き合い、自分という人間がアウトプットできる価値について考えることになると思います。客観的に外から自分を見る目線で。箭内さんはもしかしたら15歳でこの目線になったのかもしれないですが、一般的な平均だとこのくらいの年齢かな、と。私はこのタイミングまでに見たもの感じたものが、企画というアウトプットに大きく影響していると思っています。
書いてたら長くなっちゃったので、続きは後日。。
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2013/08/02 | サービス企画
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